2023年10月 トランジション・タウン 九十九里町 学習会

『制度の違いが道徳の概念を異なるものにする』
「国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶」(加谷 珪一著)によると、日本人は「根源的な善悪や価値観が存在しない」ため、例えば「社会から糾弾されるかどうかだけが善悪の判断基準である」とした場合、「相互監視がなくなると、一気にモラルが崩壊し、犯罪が横行する可能性が否定できない」としています。

先進国では、以前からこの点が明確(長い歴史の中で考え方が育まれてきた)になっているものと考えられ、明治維新以後急場しのぎで作られた社会は、中身はともかく表面的な制度の導入を最優先させざるを得ませんでした。
この点については、私がつくも学遊館で開催された公開講座の講師を務めさせて頂いたときに、初日のオリエンテーションで同様のことをお話ししたと思います。

そのときは「ことば」を例にお話ししましたが、普段は「水と器」の関係に例えています。
水は常にそこに在り、器は水を溜めたり運んだりするために必要なものです。 つまり、水は器を必要としませんが、器は水が無ければ意味を成しません。
水を人、器を社会に置き換えれば、『制度の違い』は社会について言えることであり、『異なる道徳の概念』もまた然りです。 人には、元々普遍的な道徳の概念などありません。

もしも、普遍的な概念を必要とするならば、普遍的な社会(制度)が必要になるでしょう。 これは、社会全体が普遍的ということではなく、普遍的な部分とそうでない部分が存在することを否定するものではありません。

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丁度、町から「地域公共交通に関するアンケート」が届いたので、今月の学習会のテーマは「地域交通」を取り上げることにします。

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トピック: 2023年10月 トランジション・タウン 九十九里町 学習会
時刻: 2023年10月29日 02:00 PM 大阪、札幌、東京

参加 Zoom ミーティング
https://us04web.zoom.us/j/73894760288?pwd=OZjoozFOmVPBIlEg5fYdwbQdebtvAg.1

ミーティング ID: 738 9476 0288
パスコード: 2nTQNe

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