2023年 今年の抱負

「人生は、振り返ることはできても、戻ることはできない」って、おっしゃるとおりです。
当たり前のことのようですが、これって持ち時間のことですよね。

振り返ってばかりでは困りますけれど、前だけを見て進んでいても、(自分の)人生のゴールには辿り着けないかも知れません。

昨年の計画の中には、
1. 新しいコミュニティの創造
2. ロカプレイの実践
3. トランジション・タウン 九十九里町の啓発
以上の3つを掲げました。

1.について、
今までにこの町で行ってきたことを、(詳細を説明せずに)親戚の間で試してみることにしました。 結果、何十年もの間、立ち入った話をしたことがない従弟と、新しいコミュニティの形について、かなり具体的な意見交換を行うことができました。 これは、偶々そのようになっただけのことかも知れませんし、所謂社会実験は繰り返し行うことが難しいので、他のケースにそのまま応用することはできないと思います。
しかしながら上記は、実験のパラメータを変える(トランジション)ことにより、望む結果(創発)を得ることができるかも知れないということを示唆しているように思います。

思い起こしてみれば、30代後半に「サブサンプション・アーキテクチャ」と出会ったことから「創発(emergence)」に興味を抱き、いつかは創発の実例をこの目で見てみたいと思っていました。 今、このブログを記しながら気付いたことがあります。 それは、サブサンプション・アーキテクチャもトランジション・タウンも、発祥は日本ではないということです。 最近、池上彰さんのお話しの中で紹介された某書に、一つの答えになるのではないかと思える一節がありました。 そこから得られたものは「文化の違い」でした。

2.について
「ロカプレイ」は、ひとりひとりが地域通貨の仕組みについて考えるためのゲームです。 所謂対戦ゲームなので、少なくとも10人(一チーム5人)程度必要になります。 ただ、人が集まれば良いというものではなく、「トランジション」の本質を理解した上でないと意味のないものになってしまう可能性があり、実現には至っていません。 コロナ禍の影響は少なくありませんが、次に述べる「3.トランジション・タウン 九十九里町の啓発」活動が進まないことも大きな要因の一つです。

3.について
昨年は、コロナ禍の影響により、(リ・ローカリゼーションプロジェクトの一つである九十九自由大学で計画していた)つくも学遊館主催講座への応募を断念しました。 これに伴い、町で様々な活動を行っていらっしゃる個人の方を対象に、トランジション活動のご紹介をさせて頂きましたが、残念ながら具体的な行動に結び付けることはできませんでした。

トランジション・タウンの啓発活動につきましては、年間の活動計画ということではなく、(私の)ライフワークと決めているので、今後も持続的に活動を行います。

本年の計画は、
「地域電力」を中心に、自己回帰(Self Regressive)⇔ インナートランジション(Inner Transition)について、具体的な理解を深めて頂くため、令和5年度のつくも学遊館主催講座に応募させて頂きました。 テーマは、「私たちのAIの話をしよう」としました。 近年、何かと話題に上るAI技術の一手法である「ニューラルネットワーク」を取り上げます。 ニューラルネットワークは、元は私たちの脳の構造を理解するための一手法として開発されたものですが、最近ではその脳を超える可能性が示唆されるようになっています。 トランジション・タウン 九十九里町(九十九自由大学)では、ニューラルネットワークを通じて(自分自身の)脳に関する認識を深め、インナートランジションへと進む道を開くお手伝いをしたいと考えています。

※ トランジション・タウン九十九里町 ⇔ 地域電力(エネルギーのリ・ローカリゼーションプロジェクト)⇔ 私たちのAI(知のリ・ローカリゼーションプロジェクト = 九十九自由大学) ⇔ インナー・トランジション

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トランジション・タウンは、私たちが生活するための町を、世界全体を視野に入れながら、他からの依存性を軽減し、町の中で経済を循環させるために、環境(地球温暖化など)に配慮しながら、持続性と回復力のある(新しい)町づくりを目指そうとする運動です。

「小さな変化を生むためにはやり方を変えればよい」しかし「大きな変化を生むためには考え方を変えなければならない」。 トランジション・タウンの根底にあるトランジションは、このどちらも含みます。 ひとりひとりのトランジション。 さあ、今年は皆さんとご一緒に Let’s do transition !!

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